この6月に8歳になった長男。
ギフテッド児は前頭葉の発達が遅れていることが多いというが、我が子も例に漏れず、社交性が低くて心配をしていた。
ところが最近、ちょっと成長してきたかなーと感じられることが増えてきたので、メモ。
放課後遊びは、現在の長男の生きがいのひとつ!
意外と良い方向に働いている「空気読めない感」
5歳あたりからだったかな。
「やっぱり空気読めないよね…」
と、親として思う場面が増えてきた。
大好きなお友達がいると、相手が迷惑そうにしていてもグイグイいく感じとか。
お友達が泣いてしまってみんなが心配そうにしている最中に「早く遊びの続きやろうよー」と発言しちゃうとか。
年齢を重ねたら、さぞや面倒なことになるのではないかと、ヒヤヒヤしていたのだけれど、これが意外と良い方向に向いていた。
お友達のトラブルに、全く気づかないのだ!
現在8歳。
通っているオルタナティブスクールは異年齢集団なので、現在は小1から小4までが入り混じって遊んでいる。開校から1年以上たった今、子供たちもお互い気心が知れてくると共に遠慮もなくなり、OOちゃんがいるなら遊びたくない、とか、XX君はこういうことをするからやなやつだ、みたいな気持ちも芽生えてくるし、それについて話すようにもなる。
大人っぽい子や、周囲がよく見えてくる子には、人間関係も俯瞰できるようで、影響されたり、それについて他の友人や家族と語ったりしている様子。
(レベル高い!)
だがしかし、うちの子はといえば、全く気づいていない!!
「今日はケンカがあって、なんか嫌な雰囲気になったらしいよ」
と他の保護者に聞き、長男に問うてみても、
「え?そんなのあったかな?あれのこと?いや、話し合いはあったけど、けんかじゃないよ。」
ちょっと手が出やすい子がいて、今日は長男君も何か投げられてたの見たよ、と周囲の子から聞いて、本人に確認してみても
『え?ないよ?」
とか言ってるし…。
びっくりするほど、周囲が見えてないのだ!
驚くとともに、親としてはほっとする部分もあって。
ギフ児には「正義感が強すぎて周囲と衝突」とか「お友達の細かい間違いを指摘しすぎてうざがられる」とか、よく聞く特性が色々とあるのだけれど、幸いにも長男は「自分の世界に没頭しすぎて気づかない」特性っぽいので、人間関係については蚊帳の外に在住してるらしい。
それはそれで心配ではあるけれども、揉めるよりはまだ良いか…と思っていた。
お友達大好きタイプの長男、そのお友達と揉めたら、どれだけ辛い思いをすることか…と、親としては戦々恐々としていたのだから。
そのうち前頭葉が発達するまで、なんとかふんわりと生き延びてくれー。
苦手な子が出来てきた
ところが最近、若干の好き嫌いが見えるようになってきた。
まだまだやんわりしたものだけれど、
「うーん、OO君と遊ぶのは、今日はいいや」
とか
「XX君が来ないなら、今日は公園行かずに帰ろうかな」
とか言うようになってきたのだ。
以前の長男は、クラスのお友達みんな大好き。
もちろん、比較的仲良しのお友達は数名いたけれど、気が合うというよりは、家が近いとか、親同士が気が合うとかで、顔を合わせる頻度が高いせいかもな、と思う程度だったのだ。
逆に最近は、学校でしか顔を合わさないのにお気に入りランキングに入ってくるお友達ができてきた。
「みんな大好き!」の長男は友達愛に溢れていて、みんなが「あの子ちょっと乱暴だね」と言うような子に関しても、決して悪いことを言ったりすることもなかったし、母親としては、それは愛すべき性質でもあったのだ。
けれど、自分に合う友人を見つけ出していくという、将来に向けてものすごく大切な作業が、彼の中で始まったかなと思うと、それもとても嬉しい。
ギフテッド児に関しては、
同じ深さで会話が出来る同年代の友人と、親以外の大人に出会うことが、本人の幸福感に強く関係する
とよく言われるのだ。
長く付き合える心地の良いお友達を、思春期にかかる頃までに是非とも見つけてほしいなと言うのが、母の切ない願いでござる。