「もしも僕の脳を変えられるなら」と息子が言った話

発達凸凹
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先日、なぜか唐突に
「僕が生まれた時、もしも違う名前にしてたら、僕の脳も違ってたの?」
と聞かれた話。

名前が脳を決める?

名前と脳って関係なくない?
と、私自身もハテナだったのだけれど、よくよく考えると、先日夫と
「やはり名前のせいかな〜」
と冗談で言っていたことがある。
長男の名前は日本人にはない名前だけれども、漢字を一応あててあり、「水」の字が使われているのだ。
先日、外出した時にちょこまかと動き回ってじっとしていない様子を見て、やっぱり水がチョロチョロと流れてるみたいだよね、という話をしていたのだが、もしや聞こえてたのか。
そして、名前のせいでこういう脳に育ったのだと勘違いさせてしまったのかもしれない。

ニューロダイバースについて本人への説明

そしてもう一つ。
私たち夫婦はことあるごとに少しずつ、「ニューロダイバース」について本人に話をしている。

  • 長男の脳は多くの人の脳とは異なっていること。
  • だから、ポケカやレゴや数字など、得意なこともいっぱいあること。
  • けれど同時に、苦手なこともいくつかあること。
  • 感覚過敏もそこから来ているし、感情のコントロールが苦手なのも、それが理由であること。


などを。

だから、怒りっぽかったりイライラしやすい時も、
「これは脳のせいだね。君が悪いわけではないから、これから一緒に練習していこうね。」
と声かけをするように努力している。
(もちろん、親の心の余裕がある時だけど。怒り散らしちゃうことも、ほんとある!)

それもあって、名前のせいでこういう『特殊な脳』になってしまったと誤解したのかな。
ちょっと反省…。

もしも脳を変えられるなら

「そんなことないよ。生まれた時から君は、すっごく好奇心が強くて、よく動くし、よく周りを見ている赤ちゃんだったんだよ。」
と慌てて答える私。
そして
「もしも今から脳を取り替えられるなら、違う脳がよかった?」
と恐る恐る聞いてみたところ

「ううん。この脳が好き。あ、でも…。
弟を叩いちゃうところだけ、取りたい…。」

そうなのよ。
学校ではみんなと仲良くしてるのに、なぜか弟にだけは意地悪しちゃう長男。
本人も「なんでか分からないけど止められないんだよー!」と言ってるけど、これ多分本当なんだよね。
自分でどうにも出来ないことなのに、いっつもそれで怒られちゃうんだもん。
辛いよね。悔しいよね。
ああ、せつないなあ…。

一瞬、チェスにハマってました!


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