センサリー(感覚)アセスメント(1)ーアセスメントの流れ

発達凸凹
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長男が感覚障害を持つことに確信を持ってから数ヶ月。とうとうアセスメントを受けることに。
今回は診断に向けてのアセスメントだったので、親もドキドキとワクワクが止まらない。
(1回目は日本で、とりあえず長男がどういう状態なのか知りたくて、勧められるままに発達センターにて受けた発達検査。医療機関ではないので診断には辿り着かなかった。)

日本で正式に受ける時、どんな流れでどんな内容なのか、受けたことがないのでわからないが、ニュージーランドはこんな感じでした、という話。
誰かの参考になると良いな。

ニュージーランドの公園はどこに行っても絶景でため息が出る

アセスメントの流れ

アセスメントは、ローカルのOT(Optional Therapist 作業療法士)さんによって実施。流れは以下の通り。

メールにてOTさんの所属する団体に連絡
(診断名が分からないと、ネット検索でこの団体に辿り着くのも大変だと実感)

団体スタッフさんから、担当OTさんから連絡させますと返答。
(OTさんが多忙のようで、その後1ヶ月近く待つ)

担当のOTさんからメールあり、電話面談の日程を決定。

電話面談(親のみ30分)。
この時点で、アセスメントを受けることが決定。

メールにて送られてきた質問票に親が回答。
学校の先生にも回答してもらいたいとのことで、担任の先生に事情を話して記入してもらう。

本人とのアセスメント(45分)

追加の質問などのため面談
(親のみ30分→諸事情によりZOOMになった)

メールにてレポート受け取り

レポートの内容説明と、今後のプランニングのための面談(60分)←今ここ

アセスメントレポートを医師に送り、診断もしくは他のアセスメントの必要性を検討してもらう。

な、長い…。それではひとつずつ、詳細を見ていきましょう。

親の質問票

質問票は、子どもの感覚についてで、大人だったり本人が答えるのだろうけど、幼いため親が感じていることが基本になる。親が見ていて「こうだね」ということを書いていくけれど、如何せん本人ではないので、内容が100%正しいかは定かではない。
しかし、何を隠そう心配症同士の私たち夫婦は、ここに至るまでに夜な夜な問題について話し合ったり整理したりしてきたので、現状の把握と意見のすり合わせはほぼ完成形。念のため、質問票は2セット印刷して、お互いに見せずにそれぞれが記入して後ほど答え合わせする念の入れようだったけれど、あまりにぴたりと同じ回答を書いていて笑えた。
結果、ほとんどの感覚について、何らかの問題ありとの回答が出来上がった。

ちなみに、全く同じ質問票を学級担任にも渡して記入してもらったのだけれど、チェックされた項目が文字通りゼロだったこと。マジか。
学校では相当頑張って隠しているか、考えすぎな私たち夫婦が幻を見ているか、どちらかだねと夫婦でぶるぶると怯える。

本人のアセスメント

本人による検査は、自宅で実施。
(自宅ってところに驚いたのだけれど、地方では割とあることらしい。OTさんがオフィスやセンターを構えていないので、アセスメントも療育も自宅で1対1で実施)

OTさんが、大小様々なボールなどの小道具を運び込んで、リビングルームでスタート。
はじめ私と夫が同席しようとしたけれど、私たちがそばにいることで、完全に甘え?多動?モードに。こりゃいかんと早々に席を外したため、具体的にどんなことをしていたのかは、見ていない。
長男は、可愛いOTさんが自分のためだけにそこにいて、優しく話を聞いてくれたり、一緒にゲームができたりして、嬉しすぎて瞳孔が開いていた。自分の部屋とリビングを全力疾走で何往復もして、お気に入りのおもちゃなどを見せようとしているのが、私たちが隠れていた寝室から見えたので、もうちょっとで部屋から声を荒げるところだった…。ぐっと我慢。
全部で45分と聞いていたけれど、長男ふざけすぎによって時間内に収まらず、この日は途中で終了。
私たち夫婦がOTさんと話す時間は基本的にはなかったのだけど、最後に見送りに出た時に「センサリーシーキングは100%あるから、ずっとこれならご両親は毎日大変ね!」的なことを、めっちゃ可愛い笑顔でさらりと言われ、「やはり、私たちの幻覚ではなかった…。」と、なぜか深い安堵の気持ちで、夫婦喜び合った。(?)

後日、残りを実施。2回目は始めから親がすぐに離席したのと、OTさんに慣れたのもあり、20分ほどで終了。ほっ。
あとから聞いたら、1回目で長男の特性を素早く読み取ったOTさんが、2回目はその日のタスクをリストにして持参してくれて、二人で終わったものをチェックしながら進めたので、スムーズに行ったらしい。
ー予測できると安心する
ー視覚的指示の方が通りやすい
の2つ。これも分かっているんだけど、やりすぎると、うるさいなあーという感じで嫌がられたりもするので、家庭だと加減が難しいんだな…。

次男がいない時に実施したかったので(次男がいると気になってしまって集中できない可能性あり)、1回目は学校を早退させた。けれど、2回目はOTさんとのスケジュールが合わず、次男も在宅する時間になってしまった。万全を期して、私は次男と近所の公園に遊びに行ったが、急に寒くなったので「もうおうちに帰ろうよ帰ろうよ」とせがむ次男と震えながら待つ。我が家は基本的に、長男が世界の中心になっていて、なんだか次男に申し訳ない。
自宅での療育やアセスメント。出かけなくて良いのはありがたいが、その間次男どうする問題が毎回勃発。複数児のいるご両親、療育に連れていく時とか他の子どうしてらっしゃるのか…。

追加の面談(30分)

その翌週に再度、親のみ(zoomで)面談。
初めは自宅で開催予定だったのだけれど、OTさんの体調不良で延期となり、時間の調整が難しくてZOOMに。この時は主に、親である私たちとその家族(長男から見た祖父母や叔父叔母)の精神的な病歴を聞かれた。
自分の子どもが発達障害では?となった人のあるあるだと思うのだけど、本やネットなどでリサーチを進め、理解を深めるにつけ、「いやこれ自分じゃん?」「これは父かもぎゃー!」みたいな、新しい発見がありまくるのだ。なので、思うところを目一杯伝えたら、「あれ?家族中が問題あり???」な状態になってしまった。
「なるほど、興味深いですね」(ニッコリ)
と言われたけれど、私の脳内では
「遺伝ですね」
って聞こえた。
ちなみに、私も夫も、両親も家族も非常に仲良く経済的にも困窮していない、至って普通で幸運な環境で育っている。でもちょっと変わった人多めかな、というくらいの。
どこのおうちもそんなもんじゃないの???

レポート後面談(60分)

やっと!初めての!対面での面談!
ネットって素晴らしいしコロナもあるしで、電話やZoomでの面談も便利ではあるのだけど、これから息子の療育をお願いする人となれば(結局、このOTさんは多忙のため、その後の療育は他の人にお願いすることになったけど)、一度はきちんと顔を見て、子ども抜きでゆっくりとお話ししたかったので、会えてとても嬉しかった。
結果、これまでの印象と変わらず、とても明るく感じがよく、礼儀正しく、適度に気さくで、私としては是非療育をお願いしたいと思えて安心。また、レポートを見るだけではよく分からなかった詳細も、心ゆくまで質問できた。
この面談でレポートを渡されるのではなく(日本だとおそらくこのパターンが多いのでは?)、事前にレポートを送付してくれるので、面談日までに色々とリサーチしたり、夫婦で話し合って質問をリスト化したり、準備をしてから面談に臨むことが出来た。
OTさんとの面談は1時間あたり130ドル(1万円くらい)するので、限られた時間をお互い有効に使うためにも、事前にレポートを受け取るシステムは素晴らしいと思った。
これからアセスメントを受ける皆さん、可能であれば、是非リクエストしてみることをお勧めします!

次回は、レポートの内容について、詳細を。

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