小学校は0年生に始まり習熟度で進級できる

NZ教育
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5歳のお誕生日にスタートするニュージーランドの小学校。5歳ってまだまだ小さいのに、もう小学校???と、私も思ったけれど、初めは1年生ではなく、0年生(year zero)になる。
授業内容も、ゲームやお絵描きなど、幼稚園のカリキュラムのようなものばかり。朝の送迎時には、大泣きしている子、お父さんお母さんにしがみついて離れない子などもたくさんいて、保育園や幼稚園の朝の風景みたい。

トライアスロン大会。青々とした芝生の校庭にて。

いつ1年生になるの?

前の記事で、みんな5歳のお誕生日に入学する旨を書きましたが、そこで気になるのは「進級はどうなるの?」ということ。
基本的に、入学後は毎年2月(1月いっぱいはスクールホリデーのため)が進級の月になる。ただ、ゼロ年生はスタート月がバラバラのため、ゼロ年生から1年生への進級は、学校の先生と保護者が、本人の様子を見て相談して決めていく。数字やアルファベットの理解も見るが、むしろ集団行動ができるか、お友だちと良好な関係を築けるかなどを重視するそう。
基本的に、年の前半に入学した子はその年のうちに、後半に入学した子は翌年の2月を目処に、1年生になると言われている。が、子ども一人一人の状態に合っているかが最重要視されるこの国、早い子であれば1ヶ月、遅い子だと1年近くを過ごしてから、1年生になっていくとのことだ。

そうすると、1年生にいる期間が人によって違うのでは?

そうすると、1年生にいる期間が人によって違うのでは?」
その通り!
そもそもニュージーランドは、非常にフレキシブルな年齢混合のクラス構成なのだけど、まずは1年生で大体の調整が行われているように見える。例えば、2年生への進級は2月と決められているので、前年の2月に1年生になった子はまるまる1年間、1年生クラスに在籍できますが、10月に入ってきた子は12月までの3ヶ月しか在籍できないことになってしまう。なので、ここでもまた、本人の習熟度に合わせて、先生と保護者が相談して進級を決めているらしい。
たいていの場合、年の前半(2月から7月くらい?)に入った子は次の2月に2年生に、後半に入った子はもう1年、となるのが基本のよう。短い子は半年、長い子は1年半、同じ学年にいることになるのかな。

そういえば、夫(ニュージーランド人)には幼馴染が何人もいるのだけど、同じ学年だけど年下、とか、上の学年だけど同じ歳、とかいう話をよく聞くので、誰が年上で誰が年下なのか、何度聞いても覚えられない…。

長男5歳の終わり頃、初めて立体的な図形の描き方に気づき、感動して描いた傘。

習熟度別に学習することを重要視

ニュージーランドの複雑な(?)入学、進級システムを知るほどに思うのは、ニュージーランドの学校教育では、年齢よりも習熟度別ということをとても大切にしているということ。
ニュージーランドの教育システムに関しては、文部省のHPに、とても明確に書かれているのだけれど、特にすごいなと思ったのはこの部分。

The national curriculum is not strictly tied to year, level, or age. Curriculum levels represent a stage of learning because each student’s rate of learning is different. Students will progress from one level to the next when they are ready to, and when they have achieved the skills, knowledge and understanding required for each level. This means that teachers teach students at multiple levels in their classes.
(Ministry of EducationのTypes of schools and year levelsより)

(日本語)
国で定めるカリキュラムは、年齢や学年に縛られるものではありません。カリキュラムに示されるレベルとは学習のステージを意味し、その進み方は生徒個人によって異なります。各レベルで求められるスキル、知識、理解が身についた時、生徒は十分に準備が出来たと感じ、次のレベルへと進みます。つまり、教師はクラス内で様々なレベルに渡って教えるということです。

つまりこれは、平均の上であっても下であっても共に等しく、適正なレベルの授業を受けるべきであると明文化されているわけだ。
ギフテッド云々だけの問題ではなく、自分のレベルにきちんと合った教育を受けることで、本人の学力も幸福度も、大きくアップするものだ。ということが、とても明確に現されていて素敵だ。
画一的と言われる日本の教育を考えると、これはとても深いテーマだと思うので、また別の記事で改めて書きたい!

また、ここで当然出てくるであろう
「一人の先生がどうやって1つのクラスの中で異なるレベルの子どもを教えるの?」
という疑問についても、また今度、書きたいと思う。
息子の通う小学校では、これがものすごくうまく稼働していて感動するのだ!

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