デジタルコンテンツが大好きな我が家の子どもたち。
とりわけ長男は、ニューロダイバースのため依存に陥りやすいと感じていて、気をつけているのだけれど、とにかく本人からの欲求も高く、時間設定とルールの決め方については長らく家族内で議論のまととなっている。
あと2ヶ月で小学2年生になる今、友達がやっているからと懇願されてマインクラフトを導入したところでもあり、改めてスクリーンとの向き合い方を探っているところだ。
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おうちで実験タイム
脳への刺激を欲するギフテッド児
ギフテッド児は常に脳への刺激を欲している。
その刺激がアカデミックな内容であるとは限らず、とにかく好みに合う刺激があり、自分の脳をぐるぐると回転させてくれるコンテンツを、起きている間中サーチし続けているのだ。
運動が得意な子が、常に体を動かしていたいと思うのと同じだろうと思う。
長男の場合は小さな頃から、算数クイズやしりとりをしていないと多動がすごかったので、公共交通機関の中はもちろん、道路をまっすぐ歩かせるため、食事中に席を立たないようにとか、四六時中頭を使わせる必要に迫られてきた。
大きくなるにつれ、単純な問題では物足りなくなり、やたらとマニアックなポケモンクイズや、ポケモンの名前だけのポケモンしりとりなどへとアップグレードされていったのだが、早くも親は限界だ…。
そんな時、大きな助けとなるのがデジタルコンテンツだった。
手っ取り早い刺激としてのデジタルコンテンツ
そりゃあ楽しいだろうと思う。
膨大な量のコンテンツがあり、どんどんと好きな情報へと移っていける。
音と映像がたくさん使われて情報いっぱい、わかりやすい。
当然、脳は大喜び。
(どう考えても、親が自力でこの量の情報や刺激を与えるのは大変すぎるので、ある時期に観念して、親の心を守るために必要に応じてデジタルに頼ることにした経緯もある。)
加えてうちの子は字を読むのが苦手。
処理スピードの遅さが関係するのか、本を読むと目がぐるぐるするのだそう。
絵や字が溢れて視点をどんどん変えていく漫画は、本よりもっと苦手。
ギフ児の中には読書が大好きな子、ハイパーレクシア(多読症)気味の子も多いので、そっちのタイプなら良かったのに〜と思う(書籍代がすごくて大変…と聞くけどね)のよ。
処理スピードが遅くて細かい文字を追うのに時間と労力がかかり、思考スピードに追いつかないから、嫌になっちゃうんだろうな。
というわけで、本人がデジタルコンテンツを求めるのを全否定するわけにもいかず、上手な付き合い方を模索中。←今ここ
デジタルゲームの強烈さ
しかし、YouTubeやNetflixを見ていた頃は、まだ平和であった…。
年齢が上がるにつれ、ゲームというものの存在に気づき始めるわけだが、当然やりたくて仕方ない。
危険な香りがするから、導入は延ばせるだけ先延ばしにしようと思っていたものの、現代において避け続けられるわけもなく、生活の中にヒタヒタと入り込んでくる。
初めてNZの小学校で、算数ゲームをやったのは6歳だったと思う。
1人に1台与えられたiPadで、簡単な算数の問題を解くと、ご褒美にシューティングゲームが1分くらいできる、それだけのものだった。
でも、初めてその算数ゲームをやった日、瞳を輝かせて家に帰ってきて、あれをもっとやりたい!と言うのだ。
どんなものかを知りたくて、ネットで探してほんの30分ほどやらせてみた。
ただそれだけなのに、その夜、ベッドに入っても眠れなくてシクシク泣き始めた。
「ママ、僕、あのゲームをもっとやりたくて眠れない。あのゲームのことを考えるのがやめられないの。どうしたらいいの。起きてあれやりたい。」
ゲームって怖い。既に依存の香りがぷんぷんするではないか!
その後、いわゆる「ビデオゲーム」にはかなり慎重になった我が家。
学校や友人宅では一緒にやらせてもらうのはOKしていたが、家では導入しなかった。
やりたい気持ちを満たす代わりに、と言ってはなんだが、Scratchを導入して、自分で作ったゲームだけはやって良いことにしていた。
ゲームと言っても、6歳児が自分で作れるくらいのものだから、至ってシンプルなゲームで、10分もやれば飽きるようなものだったのだ。
日本の子供はビデオゲームが大好き!
そして日本の小学校へ。
驚いたことに、日本では、小さい子供のゲームプレイ率がめちゃくちゃ高かった!
みんな、幼稚園の頃から結構やっているではないか。
(フォートナイトをやっているという幼稚園児に会った時は、ちょっと怖くなったものだ…。)
そもそも親がやっている家庭も割と多く、みんな、家にテレビとゲーム機があるのね。
私も夫も、テレビもゲームも興味ないので、ゲーム機はおろか、独身時代からテレビのない生活なのだ。
NZでは、幼稚園児でビデオゲームをやる子はほぼいなかった。小学生の低学年で少しずつやる子が出てきて、中学年くらいの子だと結構やってる、という感じだっただろうか。
よくも悪くも、さすが日本!!
そして我が家もゲーム導入
というわけで、こちらの小学校に通っていると、お友達が揃ってゲームをしていると言う。
みんな習い事に忙しくて放課後に遊べない割には、別れ際に「じゃ、7時にマイクラで会おうねー!」などと言いつつ手を振り合って別れるのを、悲しげに見送る我が息子…。
新しい学校にも早く慣れて欲しいし、大体、いつまでも避け続けるわけにもいかないだろう、と思い、ある日とうとう家のiPadにマイクラを入れることに。
お友達の家で一緒に30分ほどプレイして大興奮。帰宅した後にさらに45分くらいプレイしただろうか。
興奮していたので心配したが、割といつも通りに寝てくれてひと安心。
と思いきや、なんとその夜おねしょをしたのだ…。
その後も、友達と約束をしたからと、夕食後にプレイしたら夜寝られなくなったり、ゲームでドラゴン討伐をしたら悪夢を見るようになったりと、新しい段階に入るたびに体に症状が出ては、しばらくすると慣れていく、という過程を繰り返している。
現在のお約束
今現在、7歳8ヶ月の長男は、マイクラがブーム中。
戦いごっこになると悪夢を見るため、基本的にはクリエイティブなことをしてほしいと伝えている。
サバイバルモードにするとどうしても戦いたくなるため、「セキュリティハウスの試験をする時」と、「一緒に遊ぶお友達がどうしてもサバイバルで何かしたい時」以外は、クリエイティブモードにする約束だ。(しかし、アイテムの入手など、サバイバルならではの学びも大きいので、現在どうするのがベストか検討中)
また、寝る前にプレイすると興奮してしまうため、夕方5時以降はYoutubeなども含めてスクリーンタイムはしない。
その代わり、朝は6時からOKにしているので、我が家の早起きキッズたちは毎朝6時前に起きてうるさくカウントダウンをしている…。
朝からゲームする子ども嫌…と初めは思ったものだが、今では、夜の8時や9時にゲームをしているよりは全然良いのではないかと思っている。
だいたい、朝に1時間、午後に1時間くらいだが、週末に家で1日過ごす日などはやたらとやりたがったりするので、細かいルールなどについては未だ模索中。
これは次の記事で書きたい。
ネットやゲームの依存症について
もともと怖いなと漠然と思っていたネット依存だが、友人の息子さん(2E?3E?のギフテッド児)がかなり深刻なネット依存となってしまった話を聞いて、身が引き締まる気持ちになった。
ギフテッド児がいかにネット依存になりやすいかは、彼女のインスタグラムが、本当に詳しく伝えてくれているので、興味のある方はぜひそちら(@maruo_448)を参考にしてほしい。
「ギフテッド児はとにかく好きを伸ばしてあげて!」と言われるものの、ネット依存を考えると、小さいうちはなんとかデジタルからはある程度の距離をあけておきたいと、思ってしまう。
しかし、彼らの貪欲とも言えるほどの知識欲や脳トレ欲求を満たすために、現代の魔法の杖みたいなデジタルを使わないのは勿体無さすぎる。
というわけで、折り合いをつけるための日々の模索はまだまだ続くのだ…。
長男が現在夢中になっているカンジモンスターズのカードゲーム。
こんなんで本当に漢字覚えるのかなと思ったけれど、やっているうちに成り立ちに興味を覚えて自分で考え始めた。
そしてやはり、戦略を立てるのが楽しいようで、オリジナルチームを作っては試行錯誤を繰り返している。1バトルが3分くらいで終わるのも、スピード感があって良いらしい。
あれこれ試すにはマナカードが足りないので、お小遣いでもう1セット買おうかなと言うほどのハマりっぷりだ。
↓
漢字バトルカードゲーム カンジモンスターズ
そして、このタイミングで漢字の成り立ち絵本などを一緒に読みたいな、と。
うちは数字や図形などの方が好きで、漢字の反復練習嫌いなので、漢字の習得は課題なのです。
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漢字えほん
一日十分 おばけ 漢字えほん
かんじのえほん 漢字の絵本 (五味太郎のことばとかずの絵本)
素敵な漢字