今年度の飛び級について(しないことに決めた話)

発達凸凹
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長い長い7週間のホリデーが終わり、本日から子どもたちは学校へ!
結局飛び級はしないことに決めたので、仲良しのお友達と共に無事にyear1からyear 2に。
楽しくもあったけど忙しなかった日々から落ち着き、また少しブログでも書こうかなという気持ちになった。

昨年中頃からずっと、来年の飛び級をどうするか、ずっと引っかかっていたが、
色々と検討し、担任と話した結果、しないことに決めたので、その過程などを記録しておく。
もしも迷っている人がいたら参考になると良いな。

飛び級の良い点と悪い点

以前の記事(学級担任とギフテッドについて面談)に書いたように、「ご両親や本人の希望があれば、それを叶えるべく手配しますよ」と担任から神のような提案を受けてから、ずっと考えてきた。
夫と話し合い、(推測される)飛び級の良い点と悪い点、飛び級しないことの良い点と悪い点(あくまで推測だけど)を書き出すことにした。

飛び級した場合

良い点

  • 学校の学びが刺激になる(特に算数)
  • DOTS(Development Of Talents)やScience(year 3からスタート)などはYear 3から始まるので、より深い学びのチャンスに出会えそう
  • 年上の子供と一緒になることで社会的にも学びが多い
  • 複雑な遊び(?)が出来る友人に会えるかも
  • 帰国してNZでの学びが1ー2年あいたとしても、今スキップしておくとキャッチアップがのんびりできる(日本語をしっかり定着させるため来年には2年間くらいの予定で帰国しようと思っている)
  • 飛び級やギフテッドのコンセプトが認知されていない日本に帰国した時に、どういう学校に行くことになるかまだ分からないが、息子の特性について何かを説明したり交渉する必要が出てきた時に、”前の学校では飛び級をしていた”という事実が、何らかのカードになってくれるかもしれないという、私の勝手な期待。

心配な点

  • 新しい友人、メンバーになり、不安が強くなる
  • 科目によっては勉強が難しくなり、やる気を失うかも
  • Mind Plus(申請中のギフテッドプログラム)と並行するといっぱいいっぱいかも

飛び級しなかった場合

良い点

  • 友達が同じで安心
  • 社会性が低いので幼い子の方が居心地が良い

心配な点

  • 勉強が簡単すぎて学校の勉強に対する興味を失っていくかも
  • 授業が退屈だと退屈さがストレスとなるかも
  • ギフテッドプログラムMind Plusに入れなかった場合、日々の知的刺激が不足するかも

注:飛び級しないことに決めた後、Mind Plusから、参加人数不足のためプログラム自体がキャンセルになったとの連絡をもらった

担任の話

昨年の11月下旬に、予定通り担任との面談を行った。
この時点では、わたしたち夫婦はまだ決めきることができず、夫はYear2に、私はyear3に傾きつつ、最終的に担任の話を聞いて決めようという気持ちで臨んだ。

ちなみに、本人にも数回に分けて軽く尋ねてみたのだが、
初めは
「Year3に行きたい。もっと色々チャレンジしたい。お友達とは休み時間に遊べるから平気。」
と言っていたのが、2回目には
「分からない」
になり、3回目には
「やっぱり新しいお友達が心配だからyear2が良い」
とのことだった。

チャレンジしたい気持ちと不安が半々だったようなので、大人が決定した後に、誘導する形で話をした方が良いかなと判断し、あまり本人に深掘りはせずに面談へ向かった。

担任に会ってみると
「結論から言うと、私ももう一人の先生(習熟度別クラスでほぼ担当しているR先生)も、year2をお勧めします。」
と言われた。
「勉強はとてもよく出来ているので、year3になっても困ることはないと思うのですが、やはり精神的に幼い部分が見られるので、同じ年齢の子どもたちと一緒のクラスが、本人にとって最も安心安全に感じられる環境だと思います。year 3になると、子どもたちは静かに座っている時間が増え、息抜きに外に出る頻度も減りますし、ルールに従うことをより要求されるようになります。長男君は、頑張ればついていけるとは思いますが、ストレスの強い環境になるのではないかと思うのです。」
とのこと。
そう言われてみると、確かにその通り。

ニュージーランドでは就学年齢が早い(5歳から)のもあり、year1-2は先生が頻繁にガス抜きをしてくれる
用事があって学校に行くと、子どもたちが教室から突然走り出てきて、校庭を1周してキャアキャア笑いながらまた教室に戻っていくという風景をよく見かける。
これはどうやらガス抜きで、先生が子どもたちを見ていて、そわそわし始めたり、落ち着きがなくなったりすると、ちょっと外に出すのだそうだ。
校庭にあるバスケットゴールにタッチしてきて、とか、教室の周りをスキップして戻ってきて、とか色々だが、それだけで子どもたちの顔がスッキリして、学習に集中できるようになるのだとか。

ちなみに長男は、家では多動があることを担任に相談した後は、そわそわしている時には「ちょっとお外に出る?」などの声かけもしてくれているらしい。
(そしていつも「大丈夫です」と答えているとのことで、真面目な彼らしいな、とも思う)

結論

というわけで、なんだか担任からはっきりとそう伝えられて、清々しい気持ちになり、
飛び級はしないことに決めた。

「学習が退屈と感じていないか、よくチェックするように、次の担任に伝えておきます。長男くんが学校生活をハッピーに過ごせるように、学校側でできることはなんでも協力します。お望みなら、新学期前に新しい担任と面談をセッティングしますよ」
とも言ってくれた。
(担任は今年からドバイの学校で教えることになっているそう!とっても素敵な先生)

まだ6歳の息子。
鋭いなと思うことはあるが、天才と呼ぶにはほど遠いし、最近はますます、いわゆる学業よりもポケモンに夢中。
それよりも、社会性の低さと不安感のため、新しい人々、とりわけ大人数の人々に馴染むのが難しい。

今の年齢であれば、学びは大人が全力でサポートしてあげられるが、友達作りに関しては、大人ができることはあまりに少ない。
気難しい長男が1年間をかけて築いた友人関係を優先にし、学びが不足したら親が全力で何か考える。
それで良いと、心の底から思える決断になった。

新学年初日の前夜
「ママ、早く友達に会って遊びたいんだよ。明日学校に行くのが待ちきれない!」
とニコニコと話す長男の顔を見て、夫とふたり、しみじみと決断に満足したのであった。

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