なぜ我家のニューロダイバース6歳児はポケモンカードゲームにハマったのか

発達凸凹
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ここ数ヶ月というもの、我が家のニューロダイバースな長男はポケモンカードゲームにハマっている
以前からポケモンの存在は知っていたし、割と好きで、家には日本から持参したポケモン図鑑もあるくらいだったが、ハマるという表現には程遠く、時々出しては眺める程度であった。

それがなぜ、突然にどっぷりとハマり、朝から晩までポケモンポケモンポケモンポケモン…と唱え続けるようになったのか、私なりに考察したので、サラリと記録。

現状

現状…。
控えめに言って「朝から晩までポケモンまみれ」

朝起きてすぐと、夜寝る前に、パパもしくはママを相手に、少なくとも各1回はポケモンカードバトルをする(させられる)。
その間に、だいたい2回から5回は「ポケモン検索していい?」が入る。

ポケモン検索とは、iPadを使用してポケモンカード検索ページにいき、嬉々としてカード検索をしながら、カードを1枚ずつ選んだり捨てたり吟味しつつ、必死の形相で新しいデッキ(カード60枚でひとつのデッキが完成)を構築することを言う。

数日かけて構築が終わると、今度はそれを(古い白黒プリンターで)印刷し、ハサミでチョキチョキと切って、ようやく新しいデッキの完成だ。
ひとつ作っても、何回かバトルすると、このカードがいるとかいらないとか、また違うデッキを思いついたりが起きて、ここ数ヶ月はこれをエンドレスで繰り返している。

さらに、家にいて「遊ぶ」「ビデオを見る」「トイレ」以外のことをしているすべての時間、文字通り「すべての時間」において、ポケモンクイズを要求される。
それはまるで
「脳がアイドリングするなんて、そんな怠惰は1分たりとも許すまじ!」
と、脳からの強い指令がきているのでは?としか思えない勢いなのだ。

ご飯だよーと呼ばれて飛んできて、椅子に片手をかけたその瞬間。
歯磨きしようと飛んできて私の膝に頭を乗せようと屈んだ瞬間。
お風呂だよと言われてバスタブに片足を入れながら。
着替えてねと洋服を渡した瞬間。
レストランで何が食べたいか子どもに聞き、さあ注文しようとお店の人に顔を向けた瞬間。
車に乗ってシートベルトを閉めた瞬間。
書けば限りがないが、ありとあらゆるその隙間の瞬間に
「ママ、じゃあポケモンクイズ!」

じゃあってなんだよ!
知らないよ!
大体私だって全然詳しくないんだよ。

だんだんノイローゼになりそうな気持ちになってきて、最近では「「あ」で始まるポケモンを3個言ってください。」というのを50音順にやらせてお茶を濁したりしているが、今度は分からないなら分からないで「ポケモン図鑑持ってきて!」「お電話で検索して!」となるので、面倒臭いったらない。

さらにその隙間に、思いつけばポケモンジョーク(?)が挟まったり、気が向くとポケモントリビアを延々と聞かされるタイム、というのも始まったりする。

というそんな毎日。


きっかけ

きっかけは、学校のお友達にもらったポケモンカードを使ってみようと言い出したことだった。
いいねやってみよう!と、家族みんなでカードを並べてみた。
しかし、誰もやり方が分からない

「やり方分かるよ。相手の攻撃のナンバーが、自分のHPより大きいと負けるんだよ!」
と言い張るが、それだとゲームが一瞬にして終わってしまう…。
いや、こんなんではないはず。

仕方なく(面倒臭いなあと思いながら)ネットで調べてみると、なんと一人当たり60枚ものカードが必要と書いてある!
この時点で持っていたカードは10枚も満たないくらい。
購入を検討してみるも、NZのサイトでは「ゲームセット」的なものが出て来ず、「3枚入り」「何が入ってるかはお楽しみ」みたいなよく分からないことが書いてある。
か、買い方さえ分からない…。

しつこくググっていたら、誰かのブログか何かに「ポケモンカードの高解像度データが、公式ページにて公開されている」との情報を発見。
それなら出来るかも!
というわけで、早速公式ページに行き、デッキと呼ばれる60枚セットのだいたいの構成の仕方を調べた。
ガイドに沿って、適当なデッキを2つ作ってみた。

我が家のプリンターは、義父が昔に買ったモノクロレーザープリンターのため、印刷は白黒な上、最新のアプリなども使えず、かなりアナログで面倒なレイアウトなどを経て、出来上がったのは、
ペラッペラのコピー用紙に印刷され、6歳児にギザギザに切り抜かれた
「全120枚の手作りポケモンカードデッキ」
ぴっかーん!

なんか微笑ましいなあと思い、対戦してみたら、長男の瞳が輝き始めた。

そこからだった。
寝ても覚めてもポケモンのことしか考えられなくなっていったのは…。

バトルをしては、新しいカードもしくはデッキが欲しくなり、検索、印刷、切り抜き。
ポケモン図鑑を見ては、新しいデッキを作りたくなり、検索、印刷、切り抜き。
その繰り返しだ。

ちなみに、ポケモンカード高解像度データは日本のサイトが圧倒的に充実しているので、日本語カードを印刷している。
そういうわけで、遊べる相手はパパもしくはママのみなのだ。

必要な要素はすべてここにあった

私と夫はむしろげっそりとしてポケモン嫌いになりそうな今日この頃なのだが、どうして突然、こんなにもポケモンにハマったのか、私なりに考察してみた。
すると、すごくよく出来ている玩具だとういうことが見えてきた!

息子の好みにかちりとハマったのは、おそらく次の5点(+1)。

  • 文字の難度と多さ
    まだ漢字は難しいが平仮名とカタカナは読める息子にとって、カタカナが多め、でも平仮名やふりがな付きの漢字が少し出てくるポケモンカードの字を読むのは、程よいチャレンジになってそう。
  • 数字と計算
    もともとNumber Blocksが大好きだったくらい、数字の大好きな長男にとって、攻撃の数値から割り出す残りHPの計算、特殊ルールによる加点原点の計算など、算数的にも程よいチャレンジが。
  • ゲーム性
    ポンポンと目の前に課題が出されてそれをクリアしていくと、相手を倒したりダメージを与えたりできるというゲーム性。ギフテッドっぽい負けず嫌いも相まって、ゲームであることの中毒性は単純に存在する。
  • 物語性
    4歳くらいからはずっと、スーパーヒーローが好き。何レンジャーでも良い、というか、自分でXXレンジャーとかを創作するくらいに、特定のというよりは、スーパーヒーローならなんでも好き悪い奴をやっつける気持ちよさとか、主人公の男の子が成長していく過程とか、ドキドキするような物語が大好きなので、ゲームの背景にはっきりとした物語があることは、没入しやすい原因だと思う。ちなみに、かといってアニメそのものには深くハマっている感じではなく、他の色々と混ぜて時々見ている程度。概要がわかっていれば満足かな?
  • 世界観
    意外とこれは大切だと思う。感性にカチンとハマる世界観が、ポケモンにあったのだろうなあと思う。世界観というのは、ポケモン達のキャラクター性というか。そこら辺に生息していて世界が彩り豊かになっている感じとか、ポケモンの由来や特性、得意技などが割と理屈っぽいところとか。生き物好きで、学校の図書館からはたいてい動物図鑑や恐竜図鑑などを借りてくる息子にとって、ポケモン図鑑もそれと同じ流れ(しかもなんかもっと明るい!)なのかなあと思う。
  • 神の手感(我家の場合)
    今回たまたま、手作りカードを導入したことによって、息子は突然に自分が神になった
    なんと言っても、欲しいカードがあればいくらでも印刷できるのだ!
    おもちゃを買うのが好きでない私たち夫婦に育てられた息子達。
    基本的におもちゃを買ってもらえるのは誕生日とクリスマスのみと分かっているので、お店で駄々をこねたり、何か欲しいと言い募ることはまずない。
    けれど新しい刺激を常に求めている長男にとっては、おもちゃってものすごく魅力的なのは見ていて分かる。
    友人宅などに行くと、友人ほったらかしでおもちゃに夢中になるし。
    大好きなポケモンカードが、誕生日を待つことなく、親にねだることなく、自分の力でどんどん印刷できるなんて、そりゃあもう楽しいに違いない。

こう考えると、この5つの要素「文字」「数字」「ゲーム性」「物語性」「世界観」(神の手感は置いいておいても)を全て兼ね備えているって、すごくバランス良い!
しかもこの時代に、この5要素を、ビデオゲームではなく、紙のカードで実現できるなんてレア!

これからもう少し大きくなったら、ビデオゲームにハマる時期が来るのは覚悟している
マインクラフトなんて、教えてないのに友達から聞き齧って、やりたいやりたいってもう言っている。
でもまだ6歳。
もうあと少しだけ!もうしばらくは手を使う遊びを!
と思ってしまうのは、デジタルネイティブではない私や夫、古い世代の古い願いだとは分かっているんだけど…。

ポケモンカードゲームとは(おまけ)

ご存じない方も多いと思うので、ポケモンカードというものについて説明しておく。
ポケモンカードゲームというのは、60枚のポケモンカードで構成されるデッキというものを、それぞれのプレーヤーが持ち寄り、1対1でポケモン達を戦わせる遊びだ。
お互いのカードが混ざることはなく、自分のカードは自分の場でのみ展開されていく。
それぞれのカードには細かいルールが設定されており、記憶力の悪い私などは、カードに書かれた小さな小さな文字を毎回事細かに読まないと、どのカードがどんな効果を持つのか、全く思い出せないほどだ。どのポケモンも特有の得意技や弱点、特性等を併せ持ち、様々なサポートカードと絡めて効果的に進めていかないといけない。
なんとも忙しいゲームなのだ!
本当によく出来ていると思う!

我家は、物流の滞りがちなニュージーランドという南極に程近いに島国に住んでいることもあり、また、私たち夫婦が「子どもにおもちゃを買い与えることがあまり好きではない」タイプであることもあり、色々と理由をつけて、家庭用プリンターで印刷した手作りカードを使用している。
こんなに好きなら買ってあげようかな、という思いも頭をよぎるが、一度買ったが最後、
より強いカードを求めてガチャ地獄に陥る→しばらく親子間バトルが続くが買ってもらえないので飽きる
という流れが容易に想像できるので、悩み中。

私的にはそれよりもむしろ、カラープリンターを買ってあげたい
(プリンターよりもインクが高くて迷っている。店舗には純正しか置いてないので。)

もしも息子と似たような子がいらしたら、ぜひおうちで試してみてください!
複雑なので、大人も割と楽しめます。

高解像度データがダウンロードできる、ポケモンカード検索はこちら
ここでデッキを構築してから印刷するとやりやすいよ。

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日本にいたら、とりあえずこういうのを買ってたと思う!
うちの子の場合は、結果的に買わなかったからここまでハマったんだとは思うけど。

あとはデッキもこういうスターターデッキとかがあるんだね。

我が家にあるポケモン図鑑。日本から持ってきてるので、もうボロボロであちこちテープでとめていたりする。英語のポケモン図鑑も持っているけど、日本語版を愛用。ポケモンの名前も基本的に日本語で覚えている。

我が家にある、英語版のポケモン百科。
日本語でポケモンの知識を吸収し尽くした方は、ぜひ、こちらの英語版も!?
ポケモンだけでなく、地方や登場人物なども細かく載っています。

こちらも英語版。こちらはポケモンが1ページに1〜2匹で見やすい。あと、発音記号付きなので、読み方が分かります。
(ポケモンの名前は造語なので、アニメ見ていないと発音が分からないことも多い)

英語で覚えた知識は、英語のクイズで試すのじゃ…。

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