5歳のお誕生日が入学日(早期教育って?)

NZ教育
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2021年1月に、ニュージーランドに引っ越してきた我が家。その時点で、長男は5歳7ヶ月。日本なら幼稚園の年中さん、または保育園の4歳児クラス。ところが、ニュージーランドでは5歳のお誕生日に小学校をスタートするので、みんなに「え、学校行ったことないの?」と驚かれることしきり。
義務教育は6歳だけれど、小学校は5歳のお誕生日を迎えたらスタートできるので、ほとんどの人が5歳のお誕生日に合わせて入学させるとのこと。
日本と比べて早期教育が進んでいるニュージーランドらしいシステム。
長男は、同年同月生まれの子に比べて7ヶ月も遅く小学校をスタートしたのだった。

入学式がない!

みんなそれぞれのお誕生日の日にバラバラにスタートするので、入学式がない!
長男は保育園を卒園しないでニュージーランドに引っ越したので、卒園式も入学式もなかった。形式には拘らない私たち夫婦だけれど、さすがに私は母親としてちょっと寂しい気持ち。せめて、秋に七五三の写真だけ(コロナや引越し準備やらで神社も行ってない)でも袴をはいて撮っておいてよかった!
それにつけても、日本の通過儀礼の多さよ。

もちろん例外も

ほとんどの子どもが5歳のお誕生日に入学するとはいえ、もちろん例外もある様子。
例えば、家庭の事情で送迎が大変だったり、障害、発達障害などでゆっくりスタートしたい場合、できるだけギリギリまで自宅で見ておきたい保護者の希望など、家庭の事情と希望で6歳のお誕生日までは自由に決められるそう。(6歳のお誕生日をもって「義務教育」となる)
また、幼稚園などで仲良しのお友達とお誕生日が1ヶ月違いだったりする場合。「一緒にスタートした方が楽しくスタートできるよね」ということで、1ヶ月待ってお友達とスタートするなども、よくあることだそう。柔軟!
それから、年に4回あるスクールホリデーの間に5歳を迎える場合、新学期を待って入学するので、学期のはじめには何人かまとまって入ってくる。
また、こうして入学の時期が人によって違うと、「あれ?進級はどのように?」となるので、それはまた別の記事に書こうと思う。こちらも非常に興味深いので。

早期教育とは

日本でも最近、政府が5歳からの教育に乗り出したようだけど、既にキャパいっぱいの現場から悲鳴が上がっているとも聞く。(こちらのニュース
こどもたちはとにかくたくさん遊べばよろしい、とはよく言われることだし、それについて特に異議はない。でも、それと同時に子どもたちって、本当に本当に好奇心いっぱいで、知りたいこといっぱい。学ぶ意欲も大きいし、学ぶ喜ぶにぱあーっと花開くように顔を輝かせる。就学前の子どもは特に、勉強と遊びの間にボーダーなんてないから、環境だけは豊かに作ってあげたいと思う。
うちの長男は、6歳前に平仮名、片仮名、足し算、引き算、簡単な掛け算くらいまではできていた。
どれも意識的に教えたことはなく、YouTubeなんかで見かけたものを、聞かれるままに教えたり、あとは適当に各種表を買ったり作ったりして、とにかくトイレとお風呂にペタペタと貼っておいただけだ。彼にとっては、トーマスのキャラクターの名前を覚えるのも、平仮名を覚えるのもさした違いはないようだった。
子供ってすごいな。スポンジみたいにどんどん吸い込んでいく。

ニュージーランドの5歳児クラスは遊びの要素いっぱいで、ゲームのように文字や数字を組み込みながら、でもまずは社会性を身につけさせるのだと言っていた。5歳時点での算数や読み書きがどんなレベルでも、社会性が身についた子は、その後上の学年になってから必ず学力もついてくるから大丈夫だと。自信に満ち溢れた説明をするニュージーランド小学校の先生たち、良いなあと思いながら聞いていた。
何はともあれ、既に全力でこどもたちのために頑張ってくれている日本の現場の先生方に、無駄な負荷をかけることなく、こどもたちに有益な政策が施行されることを切に願う。

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