帰国後の学校と住まいを考える

日本教育
スポンサーリンク

現在、私たち家族の住むニュージーランド。
自然は美しいし、人々は優しいし、この国が大好きなのだが、そろそろ帰国を考えるべき時が来たように思う。
ギフテッド(疑い)の長男を通わせる学校をどうするか、住む場所をどうするか、色々と考えているうちに頭がぐちゃぐちゃになってきたので、考えをまとめる意味でも、記録を残しておこうと思う。

帰国する理由

そもそも私たち夫婦は「家族で世界放浪」を結婚当時から夢見ていて、コロナさえなければ今頃世界を旅しているはずであった。
放浪癖(?)のある夫と、発達障害疑いの長男、東京のど真ん中でのマンション生活は、コロナ禍で限界に近づいてきていた。
同時に、私の経営していたダンススクールもコロナのため厳しくなってきていたし、とりあえず、当時水際政策が功を奏してかなりクリーンであったニュージーランドに身を寄せることになったのが2021年1月
1年前後のつもりでやって来たけれど、思いのほか日本のコロナ状況が良くならなかったのと、長男の発達特性が明らかになるにつれ、ニュージーランドの雰囲気が長男に合っていたことを考え、2022年いっぱいはこちらで過ごすことに決めたのだった。

しかし、期待していたギフテッドプログラムMind Plusが人数不足のためキャンセルになり、よくしてくれていた長男のクラス担任は海外へと引っ越してしまった。
長男が仲良くしていた、これまた数字に強い男の子も、他校へと引っ越していった。
学校主催のGATEはどうも当てに出来ないことが分かり、田舎であるばかりに習い事もままならない
学校が鷹揚であることと、周囲に自然が多くてスペースがたっぷりあることで、凹部分に関しては良い環境だと思う一方、凸に関するサポートが思ったほどに受けられないことが分かると、私の中に焦りに似た気持ちが生じてきた。

また、もうひとつの大きな原因は、2017年生まれの次男(4歳)の日本語だ。
こちらに来たばかりの頃は日本語の方が強かったのだが、引っ越し以来、すごいスピードで英語が伸びてゆき、同じスピードで日本語が抜けていった。
最近は、私がお願いしない限り、日本語で話しかけても95%の返事は英語だ。
こどもをバイリンガルに育てるのは、人が思うほどに(というか、かつて私たち夫婦が想像していたほどに)簡単なことではない。
環境によって常にどちらかが強くも弱くもなり、バランスを保つにはかなりの環境整備と親の注意が必要だ。
5歳でニュージーランドに来た長男は、日本のアニメ好きなオタク気質(?)も手伝って、現状はほぼ完璧なバイリンガル(当然ボキャブラリー的には英語が強いけど)だ。
しかし、この国に住み続ける限り、日本語は弱くなる一方だろう。
国をまたぐタイミングは微妙だ。
子供が幼いと習得も早いが忘れるのも早く、大きくなるにつれ、前の言語を忘れずにしっかりと入るようにはなるが、習得に時間がかかるしその間の精神的負担も伴う
というわけで、英語が強い今の時点(帰国時に5歳と7歳の予定)で、もう一度日本に戻り、2年程度を過ごすと、英日両方の基礎が確固としたものになるだろう、というのが私たちの予想。

特に翻訳家である夫は、成人後の日本語習得の大変さを痛感しているので、これに関しては強い意見があるのだ。

居住地を決める

さて、本題だが、帰国したらどこに住もう。
日本には持ち家などないデジタルノマドな私たち。どこにでも住めると言えば初めは胸躍るのだが、具体的に考えていくと、選択肢が(そして問題も)多すぎて決められない…。
決めるにあたって、選択条件を書き出し、優先順位をつけていくことにする。

  • 長男の学校(ギフテッドに理解がある or 単に相性良さそう)
  • 学習環境(習い事の選択肢、博物館など周辺施設の充実度等)
  • 家賃(多動や家庭内平和を見据え、広さや騒音問題とどう向き合うか)
  • 交通環境(マイカーの要不要・公共交通機関の便)
  • 次男の幼稚園(いつも忘れられて可哀想)
  • 自然の有無(本人は気づいてないが自然の中にいるとちょっと落ち着く)
  • 街の雰囲気を(親が)好きになれるか(とりわけ夫は街中散歩が好き)
  • 東京からの距離(私の友人は皆東京だし、夫婦ともに東京が好き)
  • 私の実家からの距離(コロナで会えない期間が長かったので出来るだけ孫に会わせたい)
  • 夫の実家からの距離(緊急時に48時間以内には会いに行ける距離が理想)

などなど。
どれもそれなりに大切で、優先順位をつけるのは難しい。
住む場所を選ぶ自由さはあるが、金に糸目はつけないような潤沢な予算があるわけではないので、何に投資するべきかしないべきか、本当に悩む!

学校を選ぶ

はじめは、長男に合いそうな学校があればどこへでも行こう!という気持ちだったのだが、選択肢を調べているうちに、実はなんだか気持ちが萎んできてしまった
当たり前なんだけど、当たり前なんだけど、当たり前なんだけど、
全てを満たす学校なんて、ないよね。
夫と色々と話し合った結果、理想の学校はこんな感じ。

  • 自由進度学習の時間がある
  • 探求型学習の時間がある
  • ICTの活用を積極的にしている
  • 異年齢集団
  • 人数が多すぎない
  • 周囲に十分な自然・体を動かすスペースがある
  • 先生が情熱を持って教えてくれそう
  • 息子に似たタイプ(ギフ?オタク気質?)のお友達に会えそう
  • (私たちが)気の合う保護者に会えそう
  • 徒歩で通学できる(車酔いが激しい)
  • 日本語が習得できる

うーん。難しい…。
地方都市のオルタナティブスクールあたりが良いのかな、と漠然と考えていたのだけれど、周囲の住環境と合わせて考えると、どこも一長一短で、そんなに簡単な話ではなかった…。
上記の条件に優先順位をつけるべきなんだけど、難しいなあ。

ちなみに、現時点で気になっている学校はこの辺り!

  • 常石ともに学園(広島県・公立・イエナプラン)(行政の情熱を感じる新しさ)
  • Hillock初等部(東京世田谷区・私立)(自然とICTと英語のバランス最高)
  • 葉山ヒミツキチスクール(神奈川県葉山・私立)(葉山〜鎌倉あたりが大好き)
  • 南アルプスこどもの村小学校(山梨県・私立)(知人が通わせていて大絶賛)
  • 大日向小学校(長野県・私立・イエナプラン)(イエナプラン気になる)
  • 風越学園(軽井沢・私立)(軽井沢は住環境良さそう)
  • 小金井市立前原小学校(東京都小金井市・公立・ICT推進)(Hillockの先生がこちらにいらした)
  • 広島県内公立(県の教育長のファンなので)(実家も近い)
  • 東京都港区内公立(国籍多様・教育意識高い保護者多い)
  • 東京都渋谷区内公立(ダイバーシティ推進・ICT推進・一応ギフテッド教育謳ってた)
  • その他地方都市の公立小学校リサーチ中(沖縄・福岡・松山の住環境に興味あり)(暖かい場所〜)

色々と個人的な趣味や好みも混じりつつ、現時点こんな感じで、幅が広すぎ💦

住まい選びと車酔い問題

当初は
「良い学校を見つけて、そこに家を探して住めば良いじゃん!」
「日本の田舎、自然も美しくて、楽しそう〜!」(ウキウキ)
くらいに考えていたけれど、思った以上に難航中

そもそも私も夫も、よく考えたら本当の意味での「地方」に住んだことがないのだ。
私は埼玉のベッドタウンで育った。茶畑に囲まれる公立の小中学校に通ったので、田舎と言えば田舎だが、父は都内に通勤していたし、姉も私も高校からは都内中心部の私立校に通いはじめ、大学生になると家を出たので、青春時代以降、首都圏しか知らない
夫が育ったのもNZの、都心というほどではないが大きな大学がある街で、ニュージーランドの中ではそこそこの規模だった。

「地方都市」は楽しいだろうと思うけれど、本当の「地方」に住むのは色々な意味できついかもしれない。
今さらだけれど、地方都市からちょっと離れた「周囲に自然がある学校」に「徒歩で通える距離」に住むということは、つまり「ガチな田舎住まい」じゃないか、と気づいてしまったのだ。(遅い)

あと、「地方都市」でも大きめな駅前の便利な場所は、やはりそれなりのお家賃なのね!
と、初めて知った私たち…。(無知)
むしろ、このお家賃に自家用車の購入と維持費を考えると、初年度費用は都内とあまり変わらないのかも???(都内なら自家用車不要)

また、この1年と少しニュージーランドに住んできて、ここには息を呑むほど美しい大自然が溢れるものの、物質的には本当にチョイスがない現実もあり、「便利な日本」への飢えもある私(へなちょこ)。

便利な日本、とはつまり。

溢れるような絵本や図鑑やドリルやワーク、パズルやカードやポスターなど、次々と試してみたい知育グッズ。(しかもポチったら翌日届く!)
美術館、博物館、遊園地、テーマパークなど、豊富なこども向け施設
夏休み、冬休みとなれば、あちこちのポスターで宣伝されるキッズイベントの数々。
アート、スポーツ、STEAM、プログラミングまで、幅広い習い事のチョイス
それからそれから、1500円も払えば食べられる、美味しくてヘルシーでオシャレなランチだって恋しい。
なんだかんだ言っても、ユニクロやMUJ Iはコスパ最強だし。

せっかく帰国するなら、そんなあれやこれやも、心ゆくまで享受したい!
と思うと、やはり都心部いいな〜とも思ってしまう。(沖縄での通販送料とかはやばそうだし)

車に乗りたくない長男の気持ちを優先すると、地方での生活はほぼ家から半径1キロ以内と考えて良いだろう。
それ以上遠くに行きたい時は、入念に準備をするか、子供が学校に行っている間のみ、になる(つまり今の生活)。
しかも、今は次男のお迎えが長男と同じ15時だが、帰国して幼稚園というものに入れるとなるとお迎えの時間はもっと早くなるだろうし。
(今は送迎時間も同じだし、学校と園は隣り合わせ)
知らない土地でそんな生活、親が先に息が詰まってしまいそうな気がしてならない。

しかししかし、まだまだ過興奮感覚探求、それに伴う多動が発動する長男のことを思うと、都心の狭いマンション暮らしは想像するだけで不安でいっぱい

ああ、どうすりゃいいんだ。

結論(はまだ出ていない)

経済状況を考えると、学校か家、どちらにお金をかけるか決めるべき
両方に課金してしまうと、数年はなんとかなっても、長く続けるのは大変だろう。
すぐに次男も小学生になるから、そこからは二人分の学費になるし。(怖っ)

  • 都内で公立
  • 地方で私立
  • 地方で公立

のどれか(都内で私立の可能性はとても低い)になると思うのだけれど。
いやあ、迷う〜!!

そもそも、帰国のタイミングさえ、まだ決まっていない。

長男のYear2が終わる12月のタイミングで帰国

3月までの3ヶ月で家と学校を決めて

4月から新しい生活スタート!

と思っていたけれども、とりわけ私立の学校だと空きがあるかないか問題もあるし(そもそも選考だってあるだろうけど受かるのか?)、どうしても入りたい学校があれば、ウエイティングリストに載せてもらって、空きが出たら即帰国とかにするのが良いかもだし。

そして密かに気になっているのが季節問題
ニュージーランドと日本は季節が反対になるため、1月にこちらにやってきた時は、日本の一番寒い冬時期を避けて、こちら夏を堪能することができた。
しかし、今度1月に帰国すると、NZで長い長い冬を終えた!初夏!という時期に、日本で再び冬をやり直す羽目になる。
これ多分、地味〜に精神にくるよね、多分。えーん。

あと、学校選びを真剣に考え、具体的にシミュレーションすればするほどたどり着いてしまう、ひとつの結論。

先生とお友達による

これですよ。

学校のシステムや校風によるところは確かに大きいけれども、結局のところ、たった一人の素晴らしい先生に出会えれば、たった一人の素晴らしい友人に出会えれば、十分にライフチェンジングなわけで。
どんなに素晴らしい学校でも、担任や友人との相性が悪ければどう転がるか分からない
学校選びはあくまでもその出会いの確率を高める意味でしかないし、実際に学校に通い、体験し、何かを掴み取るのは本人だ。
それはこれからの人生、学校選びだけでなく、住居を選ぶ時の隣人問題とか、就職する会社を選ぶときの上司や同僚問題とか、なんでも同じだろう。
だから、見極めて柔軟に対応するか、それが難しければ軽やかに逃げる、そんなレジリエンス親子で学んでいくしかないんだよなあ。

というわけで、深く考えすぎるともはや、どこに住みどの学校に行っても良いのでは?
となってしまう私たち夫婦…。
そして。

ふりだしにもどる…。

にほんブログ村 子育てブログ ギフテッドチャイルド育児へ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ ギフテッド教育へ
にほんブログ村





コーディング、プログラミング、学ばせてあげたいなあ。
まだちょっと多動とかがあるので本当は対面希望なんだけど、興味があればオンラインでもいけるのかな???
こちらのオンラインスクール、まだちょっと早いかもだけど、もうちょっとしたら行けそうな気がする。
初心者のためのScratchコースから、中級上級のHTML/CSS/Javascript、ITパスポート取得コースまで、進んでいけるのが楽しそうだし、なぜか女の子限定コースもあって、IT女子には気が楽なのかな😊
無料体験会がマンツーマンで90分というのも良いし、その後、体験クラスは、1ヶ月4回の通常クラスを5500円(通常13,200円)で体験できてしまうのも、素晴らしい。
あと1年くらいしたら、受けてみたいからメモしとく。


こういうの、近所に欲しい、今すぐ。




うちの息子、こんな子です😊
絵本を作ったので、よろしければ読んでレビューなど書いていただけますと、似たようなお子様をお持ちで悩んでいる保護者の方に届きやすくなるかと思います。
(Kindle Unlimitedにも入っています)


タイトルとURLをコピーしました