処理スピード(PSI)が低いとどうなるの?

発達凸凹
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長男のWISCの結果を見て、最も気になっているのがPSIの低さだ。
まだ7歳なので、とりあえず現在は学校での学びに関して問題は起きていないが、日常で細かく気になるあれやこれやと、もしかして繋がっていくのかなと思うので、検証してみることに。

PSI(Processing Speed Index)の数値

PSIの数値は全5指標のうちで最も低く、Average(平均値)だった。
平均なら良いのでは?とも思うが、他の数値との差が大きくてアンバランスだと、面倒くさいエラーが起きることが多々あるようだ。

なので、WISCの結果を見る場合、ひとつひとつの数値だけでなく、全体のバランス、凹凸を見ることがとても大切と、よく言われる。

息子の場合、他の一番高い視空間指標の数値との差は23。
また、他の4指標がVery HighからExtremely Highの間にあるのに対してHigh Averageをひとつ飛ばしてのAverageなのだ。

PSIの下位検査

WISCの検査指標には下位検査と呼ばれる、内訳があり、PSIの下位検査は
・Coding(High Average)
・Symbol Search(Average)
とあった。

ふむふむ。他に比べると低いとはいえ、Codingの方は一応High Averageが出ているのね。
ということは、どうやら息子の苦手はSymbol Searchのようだ。

Symbol Search=記号探し

心理士さんから受け取ったレポートには、それぞれの検査の内容が書かれているのだけれど、PSIに関する部分をざっくりと翻訳すると、大体こんな感じ。

処理スピード
生徒の視覚的な認識、決定、実行のスピードと正確さを測る。
記号(coding)
ペアになっている簡単な幾何学図形もしくは数字をコピーする。限られた時間内に、ヒントを使って、対応する図形やボックスの中にそれぞれの記号を書き入れる。
記号探し(symbol search)
ターゲットとなる記号とマッチする記号が、サーチグループの中にあるかどうかを見つけ出す。


ふむふむ。
記号がごちゃごちゃっとしている中から、マッチする記号を探しだす、しかもそこにはマッチするものがないかもしれない、という状況が、得意でなかったのね。
ウオーリーを探せ、的なやつかな。
あれ、私もあまり好きじゃないんだよね。

連絡帳を書かなかった理由

PSIが低い子は、どうやら板書が苦手なようだ、と、ネットサーチで発見した。
パッと黒板を見て、写すべき箇所をある程度のカタマリとして覚え、手元に目を移して、覚えたことを書き、再び黒板を見て、さっきどこまで書いたかを確認し、次の部分を覚える。
得意であれば無意識のうちにやっているこんなことが、非常に困難なのだそうだ。

そう言われれば、思い当たる節がある…。
9月に1ヶ月だけ通った日本の公立小学校、担任は優しくてなんの問題もなかったのだが、実は連絡帳を1度しか書いてこなかったのだ。
全く連絡帳を書いてこないので、そういう先生なのかなと気にしていなかったのだが、ある日同級生のママに会う機会があり、ふと尋ねてみると、その子は毎日書いてきていると言うではないか!
慌てて本人に問うてみると
「みんなは覚えられないから書くんだよ。僕は頭で覚えられるから書かなくていいの!」
と言う。
いや、ちゃんと伝えてくれないおかげで、毎日忘れ物だらけだけど!!

その時は、1ヶ月だけのことだしまあいいか、と思っていたが、よく考えればPSIの低さから来ていた気がする。
平均値を出してるってことは、頑張れば出来るはずなんだけど、単純に読んだり理解したりするスピードから比べると苦手分野になるから、ものすごく面倒くさく感じていたんだろうなと思う。
1年生だからこれで済んだけれども、これが続くと、学年が上がるにつれて、絶対に問題になってくるやつだよね。

漫画が苦手

もうひとつ、今の学校の先生に相談して気づいたのが、漫画が苦手ということ。
ポケモン図鑑が大好きで隅から隅まで読んでいる。
ポケモンカードの小さな字や複雑な説明も、目を爛々とさせてずっと読んでる。
それならばと、ポケモンのコミックバージョンを与えてみた。
これで漫画にハマってくれたら、歴史漫画、偉人伝漫画、科学漫画、などなど、豊富すぎる日本の学習漫画コンテンツを楽しめるだろうと思ったのだ。

がしかし、漫画はお気に召さなかったらしくて「ちょっと難しかった」と、暗い顔で返された…。
あれ?と思ったのだ。
最近はポケモン以外のコンテンツにも少し目がいくようになっていて、かいけつゾロリシリーズは、図書館で借りてきても、1日で1冊のペースで読み切ってしまうくらい気に入っている。
ポケモンコミックのセリフ程度の文章は、読めるはずだと思ったのだけれど。

学校の先生に
「なるほど、同時処理が苦手で、継次処理の方が得意なんですね。」
と言われて納得した。

ちょうどその日、学校にはゲストティーチャーでグラフィックレコーディングのプロがいらしていたのだけれど、まさにそれは息子の不得意分野。
画像と文字が散らばっていると、どこを読めば良いのかわからなくなってしまうらしいのだ。
逆に、得意なのは箇条書き
ひとつずつ順番に読んでいって理解する方がスッキリするらしい。

漫画が好きでなかった理由もこれで分かった!!

しかし、せっかく日本にいるのに、あの豊富な学習漫画の恩恵を受けないのもなんだか勿体無いと言ったら、指差しながら漫画を読み聞かせするのは良いかも、と提案された。
初めは読む順番が分からなくて混乱するかもしれないが、指差しながらゆっくり読んでいくことで、少しずつ漫画の流れや、ルールみたいなのが分かってきて、読めるようになるかも、とのことだった。
なるほど、と思ったので、今度やってみようと思っている。

視覚情報と聴覚情報

聴覚情報に弱いので、視覚情報が良いですよ、と、以前にWIPSSIを受けた時の心理士さんにも、NZの心理士さんにも、言われてきたのだ。
私は当然、年齢が上がれば漫画も視野に入れて、視覚的な学びを手探りしてきた。
がここで突然、グラフィックレコード的なものが苦手と言われ、がーん!となった。
視覚情報は得意なんじゃなかったんかーい。

しかし実際、聴覚情報が不得意なのも、確かに数値に出ている(また今度書くが、言語理解の部分、読み書きは得意なのに、耳から入った言語情報を繰り返す、などになると点数が下がる傾向があった)。

認知特性を知るにあたり、視覚聴覚と単純な分け方だけでは足りないことも、WISCの結果を見て理解したことのひとつだ。

視覚に訴えろ。
ただし、箇条書きで。


今後のために、覚えておくべき情報であった。




最近、学校でまたスクラッチをやっているようだったので、この本を買ってみました。
途中まで出来上がっているものを完成させる、からスタートするので、簡単な割に完成度が高くてやりやすいです。
この手のチュートリアルものが2冊目の我が家では、途中の説明は飛ばして、完成見本だけ見てぐいぐい進めていました。


ゲームを改造しながら学ぶ Scratchプログラミングドリル: プロのゲームクリエイターが伝授! 考えて遊んで面白くするゲーム作りの思考法

ポケモン図鑑、一通り揃えたので、これにも手を出しました。
学校に持っていって、休み時間などに繰り返し読んでいるようです。
高さ、重さ、温度、速さ、など、さまざまな数字が出てきて楽しいみたい。


ポケットモンスターサン&ムーン ポケモンくらべる図鑑 (ワンダーライフスペシャル)

クリスマスプレゼントになる予定のポケカデッキ。
このままだと弱いので、個別のカードを足して強化するそう。
細かく指示をもらわないと、クリスマスプレゼントも難しくなってきた〜。


ポケモンカードゲーム ソード&シールド スペシャルデッキセット リザードンVSTAR vs レックウザVMAX



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