ゲーム依存症について思うこと

発達凸凹
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「ゲーム依存症」「インターネット依存症」という言葉を聞いて久しい。
ありとあらゆる情報を次々と提示してくれる、インターネットという名の魔法は、大人の私にとってさえものすごい魅力だ。
新しいものを吸収するために生きている子どもたちや、知的刺激に常に飢えているニューロダイバースならなおのこと、その魅力に抗うのは並大抵のことではないと思う。

身近な症例に出会った衝撃

個人的に少し繋がりのあったギフママが、インスタグラムで情報発信(maruo_448)をしてくれているのだけど、実はその子がゲーム依存症だったということを知って、衝撃を受けたのがつい最近。

現在10歳のマルオ君は、高IQギフテッドに加え、ADHD、ASD、書字障害、計算障害、感覚過敏まで持つ2EならぬMulti-exceptional learner(マルチ-エクセプショナルラーナー)だ。
ただでさえ、発達障害は依存に陥りがちと言われている。
ものすごく頭の回転が速いのに、読めない、書けないのストレスに加え、刺激が辛い、感情コントロールが難しいなんて、彼の人生はきっと生まれた時からハードモードだ。
当然、ママにとってもハードな育児だ。
インスタグラムを隅々まで拝見すると、マルオ君ママは本当にありとあらゆる試行錯誤をされているのがわかり、本当に頭が下がる。

日々、多大なストレスを抱えるマルオ君が、ネットやゲームの世界に救いを見出すことに、誰が真っ向から反対できるだろう。
逃げ場であるその世界を、完全に取り上げることに母親が躊躇したとしても、誰が責められるだろう。


インスタグラムを見てもらうと、これまでのママの苦労が分かるのだが、何度考えても、どこが後戻りできなくなったラインだったのか、じゃあどうすればよかったのか、いまだに分からないままだ。
第3者の私でさえそうなのだから、渦中、真っ只中にいたまるおくんママはなおのことだと思う。

しかし結果として、まるおくんは重度の依存症になり、現在は家族から隔離されている。
胸が痛むが、母親との共依存も考えると、他に道はないそう。
マルオ君の頑張りを祈るのみだ。

(そして、ゲーム依存について具体的なケースや考察を発信してくれているマルオママの勇気に感謝だ)

ゲームの衝撃、我が家の場合

マルオ君の話を聞いた時、正直、初めに思ったのは「明日は我が身」だった。
長男がハマりやすい性格なのも知っているし、ニューロダイバース児のフル回転脳が、コンピュータのスピード感に陶酔するところも見てきた。

小学校で導入された学習アプリで、初めてビデオゲーム(算数の問題を解くとゲームが出来るシステム)をやった日、瞳をキラキラさせて帰宅し、家のiPadにも同じアプリを入れてくれと頼まれた。
学校で使ってるくらいなら害もなかろうと、同じものを発見し、課金して入れてみた。
初日だしいっぱい触りたいよねーと思い、その日はいつもより少し長めの時間、遊ばせてあげた。
その日の夜のことだ。
寝る直前まで嬉しそうにゲームについてあれこれ話していたのだが、もう寝ようねと部屋の電気を消してしばらくすると、シクシクと泣き出した
驚いてわけを尋ねると
「ゲームしたい気持ちが大きすぎて眠れない」
と、唇を震わせている。
なんというか、自分の気持ちの昂りに、本人もどうして良いか分からない、気持ちが切り替えられなくて困ってる、という風だ。

ゲームの威力、すごいな…。
と思った初めての日だった。

それ以来ゲームに関しては気をつけていたのだが、しばらくするとポケモンカードゲームにハマり始め、とんとゲームもしなくなった。
時期的なものかもしれないが、この子は実際に手を動かせるものの方が好きかもなーと、漠然と感じている。
(でも油断は禁物)

小4男子の罠

奇遇にも最近、こんな記事も発見。
『ゲーム依存症 低年齢化進む…小4男子の割合高いという調査結果も』
(yomi Dr.)

上述のまるおくんも、ちょうど10歳。

ゲームのために親に嘘をつく
ゲームのために暴力を振るう
ゲームのために日常生活が疎かになっていく


などなどが、依存レベルになってきているサインと言われるが、なぜこの年齢なのか。
ちょうど反抗期と重なって、親の言うことを聞かなくなるのもあるのかな。
特に男の子は、体も大きくなり、力も強くなってきて、親の対応も悩み多くなってくることだろう。
親に対して自分の力を試したい気持ちも、大きくなってきそうだ。

記事中にある
「ネットやスマホは生活に深く浸透しており、完全に断つのは難しい。禁止ではなく、ゲームとの付き合い方をコントロールできるようにすることが大切です」
と言うのは深く納得で、飲酒やギャンブルのように日常から完全に無くすのはほぼ不可能と言って良いだろう。
しかもニューロダイバースであれば、読み書きツールとしてのネット知的刺激を満たすためのツールとしてのネット、と、上手に付き合っていくことを学んでいくことが、どれだけ人生を豊かにしてくれるものかと思う。

ICTの活用と、ネット依存の間で

COVIDに後押しされて、ICTの活用がますます叫ばれるようになるのはすごく良いと思っている。

ネットや各種デバイスを使うことで広がる、素晴らしい未来を想うととワクワクするし、我が子がその豊かな未来を自由自在に飛び回れますようにと、願わずにはいられない。
能力の凹凸が激しいニューロダイバース児にとっては、個別最適化のための強力なツールでもある。

しかし私はと言えば、1日のスクリーンタイムをきっちりと決めて、ガミガミと口うるさく時間を守らせている。
もしかして私の感覚はものすごく時代遅れで、この古い価値観のせいで、我が子がデジタルネイティブとして生まれた恩恵を得る可能性を、みすみす潰してしまっているのでは?と自問することも多い。
1週間くらい、好きなだけデバイスを触らせてみたら、意外とあっさりと飽きるのではないか?
と夢見ることも。

けれども時折、例えば親が具合悪いとか、仕事が溜まっているとか、「もういいや今日はビデオ見せとけ」という日が時々あり、そんな日の息子は何時間も立て続けにスクリーンに向かった挙句に、意味もなく怒りっぽくなったりする。
おそらく、スクリーンに向かいすぎて、心身ともにいっぱいいっぱいになっているのだ。
そういうのを見ると、制限することにまあ意味はあるな、とも思う。

ネット、ゲーム、デバイスとの上手な付き合い方やバランス。
子ども一人ひとりの特性、性格、嗜好とも深く関連するだろうから、注意深く様子を見ながら、最適バランスを見つけていきたいなと思った。

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友人がキックボクシングをやっていて、いつか私もやってみたいなーと思っていたので、帰国したらこれ行ってみようかなと思っている。
今度、表参道に暗闇xキックボクシングっていうのも、オープンするらしい!
合法的に、何かを思いっきり殴ったり蹴ったりして、マインドフルネスを得たい…。

(銀座、秋葉原、三軒茶屋、相模大野、流山、博多にスタジオがあります)

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