発達凸凹ちゃんたちの中には、数字フェチも多いかと思うのだけれど、うちの長男も数字が大好き。
とりわけ、自分でどこからともなく見つけてきた「ナンバーブロックス」は、確か2歳くらいからずう〜っと見ているが、未だに大好き。なぜこんなにも愛されるのか、ナンバーブロックス。
ナンバーブロックスとは
ブロックたちが集まって、算数を教えてくれるイギリスのアニメ番組。Youtubeの公式チャンネルで見れる。(割と最近までNetflixで見れていたのに、消えていた!)
調べてみたら思ったより新しく、2017年にスタートしたとのことなので、長男が見始めた時期(2歳ごろ)とほぼ変わらないかも。
幼児期、ナンバーブロックスの歌を一字一句違わずに歌うので、すごいなと思ってよくよく見てみたら、あまりによく出来た番組で、驚いたのを覚えている。
数字がそれぞれキャラクターになっていて、歌い踊りながら、数字の概念を教えてくれるのだ。
またそのキャラクター作りが、本当によくできている。
例えば1は目が一つ。2はグラス2つのメガネをかけていて、3は三角が3つで出来ている王冠をかぶっている。4は四角が大好きでなんでも服でもなんでも四角いものを身につける。5は指5本だから手が1本だけあり、その手でギターを弾くロックンローラー。7はラッキーセブンと呼ばれて7色に光る特別な数字。などなど。(全て息子情報)
どのエピソードもしつこく何度も見ていたが、初期の頃にとりわけハマっていたのが、こちらの「10」の回。
「テン、テン、テンアゲ〜イン♪」
と、よく口ずさんでいたので、私も夫もすっかり覚えてしまった。
「1足す9は10、2足す8、また10、3足す7、またまた10〜」
という感じで、歌と共にブロックが様々に組み変わり、足して10になる組み合わせをいくつも教えてくれる。
聴覚と視覚ですっと頭に入ってくるのが、ただただ素晴らしい。曲も良い!
6歳現在、脳内でブロックたちが活躍中
数字だーいすきな長男。特に家で何かやらせたわけではないのだけれど、youtube先生に習ったらしく、算数は学校で現在習っているものよりも、結構先まで理解している。足し算、引き算、掛け算、割り算までは、まあ普通に出来る感じだ。
だがしかし。
なんと、未だに計算はナンバーブロックス!
数字を理解しているとはいえ、まだまだちょっと複雑になると時間がかかったりする所詮6歳。
しかしある日、どんな問題だったかは覚えていないが、難しいかなと思った問題をさくっと解いたので、ちょっと驚いて、どうやって計算しているのか聞いたことがあった。
「ナンバーブロックスが出てくるんだよ」
が答えだった。
えー!未だに!!
例えば、3x3x4と尋ねたとする。
3x3x3が「キューブナンバー」(立方体になる数字)で27と覚えているので、まず脳内に3x3x3の立方体を思い描く。そこに足りない3x3の正方形をもう一つ描き、3x3はスクエアナンバー(正方形になる数字)で9と覚えているので、27+9をやる、という感じらしい。
なんか複雑う!!と私は思うが、本人にとってはこの映像がサクサクと脳内に作られていくのだそうだ。(何らかの特性っぽいなーと思う)
だから、3桁とか4桁の計算もできるのだが、時間がかかる。そして時々間違う。
縦に書く筆算(と言うのか?)を何度か教えようとしたが、自分の方法と全然違うので、ものすごく嫌がられた。まあいずれ壁に当たった時に自分でどうするか決めるじゃろと思って、早々に諦め放置している。
計算に指を使わなかった幼児時代
計算方法が独特なのは、初めからだったと思う。
いつから計算ができるようになったのか、覚えていないけど割と早い方だったんじゃないかな。
しかし変わってるなと思ったのは、決して指を使わなかったこと。
いつも、虚空を見つめながら計算していた。
私が数えられるように私が指を出してあげたりしても、斜め上の宙を見つめて何かを数えている。後になって(当時は、まだ語彙が足りなくて脳内で何が起こっているか説明できなかった)、頭の中でナンバーブロックを思い出して数えているのだと説明してくれた。
次男が生まれて、指を使って計算するのを見て、そうそうやっぱり幼児はこうだよね!となんだか感動したが、いや、ニューロダイバーシティー。いいのいいのそれぞれで。
「数字という記号で思考していないので、どこかで記号に変換する時期が来たときに、ゼロからの再構築が必要となる」のか、「直感的にコンセプトを理解しているからより深い数学的思考にすんなり入っていける」のか、今後が楽しみだ!
僕の大事なお友達
つい最近、「学校では学校らしい(?)異なる計算方法をやっているのではないか?そういう時はどうしているのだろう?」と、ふと不思議に思い、
「学校でもナンバーブロックスで計算してるの?」
と聞いてみた。チラリと私を見て
「うんそうだよ。」
とぶっきらぼうに答えるので、傷つけてしまったかなと慌てて
「そうだよね。ナンバーブロックスは長男くんの大事なお友達だもんね。計算するときは頭の中に出てきて助けてくれるんだもんね。」
とフォローすると、ものすごく嬉しそうにニコニコとして、頭を何度も大きく上下に振っていた。
そういえば、お絵描きが上手になってきた頃、ナンバーブロックスのキャラクター(と言っても大人から見ると全員ブロックが積まれているただそれだけ)をせっせと描いていた時期があり、どの数字が何色で、目が何個でとか、事細かたに覚えていて大人を驚かせた。
おそらく息子の中では、ナンバーブロックのキャラクターたちが宝石のようにキラキラと輝いて動き回り、数字の素晴らしい世界を軽やかに鮮やかに、見せてくれているのだろうと思う。
こんな世界を見せてくれて、制作してくれた人々に、心から感謝だ。
視覚的で、音楽も素晴らしくて、キャラクターの魅力的なナンバーブロックス。数字大好きな子はもちろん、逆に数字という記号が苦手な子にも、とても良いと思うので、まだ見ていなかったらぜひ!
ナンバーブロックス関連のリンクなど
Number Blocks ホームページ(英語)
Number Blocks youtube公式チャンネル
Number Blocks ブロック&雑誌 フルセット《ナンバーブロックス》1-5、6-10、11-15 ワークブック マガジン
Number Blocks: High Five [Region 2]
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