忘れ物のこと

NZ教育
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ニュージーランドの小学校では教科書を使わないため、親としては全体像が見えなくて不安。
ということを昨日の記事に書いたけど、教科書をはじめとして、学校に持っていかなければならないものがすごく少ないのは、とても羨ましい。
なぜなら、持っていくものが少ない=忘れ物が少ないになるから。

忘れ物にビクビクしていた子供時代

私は子供時代から今に至るまで、たいそうな小心者だ。
常にビクビクしながら生きていると言って過言ではないだろう。
ニュージーランドの生活だって、こうしてコソコソとネットに文章を書くことでスッキリしながら、リアル生活は引きこもりママとして生きている。

そんな子供が、小中学校で忘れ物した時の恐怖を想像できるだろうか。
朝、登校後に忘れ物に気づいた瞬間から、もうその日はドキドキしっぱなしだ。
友達の多い子、社交的な子は、隣のクラスの子に借りにいく。
しかし、数少ない私の友人たちは、仲良くなりやすい同じクラスの子たちなのだ。
(隣のクラスの子と仲良くなれるくらい社交的だったらこうならない)
しれっと借りて済ませるるわけにもいかない。うぬぬ。

何年生の時だったか忘れたが、忘れ物をした人は授業の始まりに自ら突然立って先生のところまで歩き、「今日は教科書を忘れました」と伝えないといけない、というシステムのことがあった。
教室には「忘れ物表」なるものがあり、忘れ物するとポイントが増えていってしまう仕組みまで。
そして、その表の管理のために、毎日帰りの会にて
「今日忘れ物した人手をあげてー」
と言われる時間まであるのだ。
忘れ物した日は毎回、お腹痛くなってくれたら早退できるのに!くらいの気持ちだった。

なんか、思い出すだけで胸が黒い雲で満ちる…。

どう考えても、こんな仕組み必要ないし、これで子供が「お陰様で忘れ物をしない立派な大人になりました!」ってなるとは思えない。
とりわけ、ADHDなどの発達障害をよく知る今なら尚更そう思う。

ほんとに日本の
忘れ物=悪
だからみんなの目の前で罰を与えられても仕方ない
みたいなやつ、やめてほしい。
今でもそうなのかなあ。
そしたら長男、心配だなあ。

ニュージーランドの子ども羨ましい

全体的に、なんとも言えずゆるっとしているニュージーランド
必要な文房具は年度初めにまとめて購入する。

オンラインのスクールショップにリストが公開されていて、必要なものをチェックしてオンライン決済すると、自宅に丸っと送られてくる。
ノート、鉛筆、ペン、のり、色鉛筆、クレヨンなど、必要な文具全てだ。
それらに名前を書いて学期初めに学校に持参し、担任に渡す。
適宜、先生が出してきて使わせてくれるらしい。
鉛筆も、クラスに置いてある鉛筆削りで各自が授業中に削りながら使う。
何をどれくらい使っているのかよく分からないが、年度終わりになると使わなかったもの、使いかけのものを、再び丸っと持ち帰ってくる。

教科書代わりの教材に関しては、その時に必要なものを先生がプリントなどにして渡してくれるらしい。
クラスのスクリーンでビデオを見たり、ipadのアプリを使ったりもしているようだ。

時々、イベント時には、帽子とか決まった色の服とか、持ち寄ることがあるけど、忘れたら忘れたでOKって感じ。
あるものは貸してくれるし、なければ仕方ない。

正論すぎて、親はほんとに楽ちん!

ほんとにそれで大丈夫?

もちろん、不安はある。
教科書という紙媒体が手元にあるからこそ、なんとなーく何度も目にしているうちに、いつの間にか知識として得る部分は大きいし、1年をかけて何を学ぶのかが、視覚的に理解しやすい。
また、忘れ物をして困った!という経験を本人がすることで、気をつける習慣がつきます、とはよく言われることだ。

しかし、昨日の記事にも書いたが、PISAの学力調査を見る限り、ニュージーランドの子どもたちの学力が特別に低いという感じもしないし、そもそも大人になった暁には、興味のあることは得意だし、興味ないことは過去に頑張ったものであっても不得意なまま、というのは変わらないのではないだろうか。
ADHDの方々の多くが「たくさん叱られたからといって忘れ物をしなくなることはない。必要なのは忘れ物をしないようにするシステムだ。」と言っているの、すごく共感する。

そう考えると「受験のとき困る」以外の不安材料って一体なんだろう?と思うよね。

日本の学校に馴染めることを祈る!

ちなみに、夫に
「日本の学校に行き始めて宿題しなくなったらどうする?」
と尋ねると
「仕方ないじゃん。本人やらないなら。」
と肩をすくめるのみであった。

「忘れ物めっちゃしてたら?」
には、なんて愚問をと言わんばかりに無言で返された。

ですよね。

というわけで、我が家の宿題と忘れ物に関する基本方針
「仕方ない」
ということに、決定しました…。

ああ、なんかしょーもないこと書いたな。

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