NZ vs 日本:小学生低学年児に向いているのは?

NZ教育
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何度も書いているが、今回の帰国を決めたのは、日本語能力だ。
とりわけ次男は、こちらに来た時には3歳。
英語の習得も速かったが、日本語を忘れていくのも速かった。
ここで一旦、日本語をしっかり思い出してもらおうと帰国を決めた。
そんな中、日本とニュージーランド、行き来するタイミングの最適解を考えた。

難航する学校探し

ニューロダイバースな長男のため、帰国後の最適な環境を探すために、日本の学校リサーチを始めたのだが、なかなか難航している。
詳細はこちらの記事(帰国後の学校と住まいを考える)で書いたが、どれも長短あって悩ましく、今現在の心境でいくと、程よい住環境を見つけて、近くの公立小学校に行けば良いか、と言うところ。
(こんなに大騒ぎして、結局、公立小学校かい!)

しかし、色々とリサーチしまくった挙句に思うのが

小学校の低学年はニュージーランド
小学校の高学年は日本


が良いのではないか、と今は思っている。

ニュージーランド小学校の良いところ

ニュージーランドの小学校、こんなところが良いよ!

  • 自然がいっぱい(人口が少ないので、どこにいてもだいたい自然がある)
  • 先生大らか(適当か大らかかは受け取り手次第。でもニコニコしてて私は好き。)
  • テスト・宿題なし(国の方針)
  • ノープレッシャーポリシー(子どもがストレスを感じる状況を極力作らない)
  • 教科書なし(鞄が軽い、自宅勉強のプレッシャーなしなどのメリット)
  • 遊びがいっぱい(低学年の午後は基本的に遊びやゲームがメイン)
  • 広々スペース(自然や公園など、とにかく広い!)
  • みんな大らか(全体的に、どろんこの子ども、動き回る子どもに対する耐性が高い)
  • 褒め上手
  • 多様性の高さ(移民の多さ、マオリの存在などにより、比較的、多様性が受け入れられている)
  • 英語が身に付く(当たり前なんだけど)

上記、もちろん地域などによっては例外もあるけれど、全体的には私はこのような印象を受けている。

日本の小学校の良いところ

続いて、日本の小学校の良いなと思うところ

  • 地道にコツコツと勉強させてくれる(ドリルとか漢字練習とか、1人では絶対やらないと思うので、みんなでやるのすごい)
  • 集団生活を学ぶ(やりすぎと思うところもあれど、集団生活のマナーが身につくからこそ、世界に誇れる丁寧な日本人が生まれるよね)
  • 食育の素晴らしさ(日本の給食は本当にすごい。世界に誇れる。)
  • 生活習慣を重要視(自分達でお掃除するの、えらい)
  • 日本語が身に付く(当然)

あとは学校外にはなるけれど、日本の環境として素晴らしいのが

  • 習い事のバラエティ(数の多さ、種類の多さ、丁寧な指導がすごい)
  • 教材の多さ(本、参考書、知育玩具など、とにかくモノが豊富な上にすぐ届く)
  • 教育施設の充実(博物館、美術館、プラネタリウムなど、特に東京は限りなくあるし、地方でさえ、小さいものが点々と散らばっているのがすごい)
  • イベントの多さ(週末にもたくさんの子供向けイベントが開催されているし、夏休み冬休みとなれば、ものすごい数になる)
  • 学校の多さ(公立学校の他にも、私立、オルタナティブスクール、フリースクール、インターナショナルスクールなど、入学のハードルもあるだろうけど、単純に母数の多さがすごい)

というようなところだ。教育の方向はまた別の話としても、リソースの豊富さ、特に民間企業の優秀さは、本当に優れていると思うところだ。

比べてみて思うところ

こうして見てみて、上述の結論に行き着く。

小学校の低学年はニュージーランド
小学校の高学年は日本

いやまあ、その後の進路とか、色々と人によって条件が異なるとは思うのだけれど。
とりあえずね。

低学年のお勉強なら、日本よりNZが少し遅れていたとしても、考える力や非認知能力がしっかりと育っていれば、どこかでそれほど難なく取り戻せる気がする。(甘いのかな?)
それよりも、低学年くらいは、広ーいところでたっぷり伸び伸びと遊んでほしい。
ちょっとイタズラしても、ウロウロ歩き回っても、どろんこになっても、「大丈夫大丈夫!」とニコニコしてくれる大人に囲まれていてほしい。
学校の授業時間に楽しく取り組めていれば、宿題もテストも、なくても良いと思っている。
クラスの中に多様性があれば、世界の中には色々な人がいることも自然に学べる。

一方、高学年になったあたりで、NZ在住の保護者が子供の学力に不安を感じ始めると言うのもとても理解できる。
中学受験も高校受験も基本的にはないに等しいので、モチベーションも湧いてこないし、反抗期を迎える年頃の子供にとっては、勉強の習慣などというものは遠のく一方だ。

日本にいれば、全体的に学びへの雰囲気が盛り上がってくるから、本人もよくよく考えるきっかけになりそうだ。
そして、本人が学びをサポートするためのリソースが、山のようにある。
公立小学校に通っていたとしても、学外のリソースを上手に組み合わせれば、相当充実した環境が作れるはずだ。
また、高学年になるにつれ、体を動かすにしても、野山や公園ではなく、ランニングコース・テニスコート・スポーツセンターなど、整備された環境さえあれば、日常は十分になってくる子も多いだろう。
週末や休暇中に、自然を訪れようと思えば、そのためのリソースも快適な交通手段も、日本には十分に用意されている。
また、少しずつ、自分に合わないモノ、不快なモノを言語化したり表現したりできるようにもなってくるだろうから、言葉にできない低学年児よりは、学校環境への依存度も下がるのではないだろうか。

あとは言語の問題だが、低学年児で外国語圏に住めば、あっという間に英語が身に付く。
両親が日本人で家庭で日本語を使っていれば、日本語を忘れることもないだろう。
ただ、家庭内で日本語100%でない場合(←我家)は、注意が必要だ。
英語圏の国で日常的に日本を使う機会はない。基本的には家庭内だけが勝負だ。

逆に、日本にさえいれば、英語を使う機会はそれなりに作り出すことができる。
今は英語での習い事も増えてきているし、日本語の中にはカタカナ英語もたくさん入ってくる。英語を話す人は割と街に溢れているし、英語教材なども日本で入手するのはそれほど難しくはない。ある程度のお金と意識さえ使えば、英語はキープできるのだ。

そういう意味でも、小学年低学年のうちに英語を一旦頭に入れておけば、その後のメンテナンスで、ある程度のキープは可能だ。
その逆だと、おそらくメンテナンスが大変だろう。
(我が家のように、ポケモン大好き!ポケモン関連情報はほぼ全て日本語で入れてます!というオタクボーイはそれなりにキープ可)

その後、中学受験、高校受験のタイミングで日本を選ぶか英語圏を選ぶかは、その子次第だと思うけれど。
どうだろう?
長男がまだ7歳になったばかりの我家。
実際にどうなのかはわからないが、今の所、このように感じている。

この理論でいくと、7歳の今、帰国するのはどうなの???と思ってる。
しかし、数年後にニュージーランドに戻ることになったら、次男的にはちょうど良いのかも。
複数児の場合は、それぞれの性格やニーズも違うし、タイミングなどの細かい調整、要素が多すぎて難しいな。

とはいえ基本は
小さいうちは自然の中でのびのびと。
大きくなってきたら豊富な教育資源を並べ、チョイスを与える。

と言う感じが良いなーと思っている我が家でございます。

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